慶應義塾大学総合政策学部島津研究室のホームページへようこそ。
当研究室は,島津が2017年4月に北里大学一般教育部人間科学教育センターに着任した際に新しく開設され,慶應義塾大学総合政策学部に異動後の現在に至っています。当研究室では,心理学,行動科学を学問的基盤としながら,次の2点をミッションとして活動を行っています。
1. 働く人々やその家族の健康増進と生産性向上とを両立させる要因を科学的に明らかにし,介入手法の開発と有効性に関する研究を推進すること。
2. 開発された技術を積極的に社会に展開することで,社会全体の幸福度の向上に貢献すること。
国際連合(国連)による持続可能な開発目標(2015)では,「3. すべての人に健康と福祉を」「8. 働きがいも経済成長も」に見られるように,健康,働きがい,経済成長は世界共通の目標に位置づけられています。また,世界保健機関(WHO)は,2017年の世界メンタルヘルスデーのテーマとして「職場のメンタルヘルス」を取り上げ,経営者や管理職は,労働者の障がいの有無に関わらず,健康の増進と生産性の向上に関わる必要があると述べています。
一方,日本では,働く人々を取り巻く社会経済状況が,大きく変化しています。産業構造の変化,情報技術の進歩,少子高齢化,共働き世帯の増加など枚挙にいとまがありません。こうした変化を受け,「働き方改革」に見られるような新しい働き方を模索する動きも始まっています。
本研究室では,3つのHP(健康増進[Health Promotion], 生産性の向上[Human Performance],幸福[HaPpiness])をめざし,ワーク・エンゲイジメントをキーワードとしながら,これまでにない斬新な発想をもった研究テーマを設定し,従来の枠を超えた介入手法の開発に挑戦したいと考えています。