大会長挨拶

この度,日本産業ストレス学会の第28回大会長を仰せつかり,2020年12月4日(金)~5日(土)の2日間の日程で,国立オリンピック記念青少年総合センターを会場として開催することになりました。

わが国では,経営戦略の一部として労働者の健康支援に取り組む「健康経営」や,政府が主導する「働き方改革」が活発に展開されています。また,IoTやAIの普及,サテライトオフィスやシェアオフィスの設置,在宅勤務やワーケーションの導入など,時間や場所に制約されない働き方も,導入されるようになっています。

このような「新しい働き方」は,働く人びとが多様で柔軟な働き方を自己選択できる機会を増やす一方で,本人の意思に反して仕事に拘束される「牢働」環境を作り出し,健康や生産性に悪影響を与える可能性も否定できません。

そこで,今回の大会では,「働き方改革と産業ストレス:主体的朗働の創生に向けて」をメインテーマに掲げました。働く人びとが,仕事に対して主体的にかかわり,健康で活き活きと働ける「朗働」環境の実現に向け,国内外の様々な領域の研究者,実務者,政策立案にかかわる関係者が集まり,活発な議論を交わすとともに,研究と実践との交流を促進したいと考えております。

大会の企画として,ワーク・エンゲイジメント概念の提唱者であるシャウフェリ名誉教授の基調講演,テリー伊藤さんや田中ウルヴェ 京さんによる特別講演,メインテーマ「働き方改革と産業ストレス:主体的朗働の創生に向けて」に関連するシンポジウムのほか,旬のトピックを取り上げる教育講演,ストレス対策や組織・従業員の活性化につながる技法やプログラムを体験するワークショップなどを準備しております。

会場にて多くの皆様とお会いできますことを,スタッフ一同,心より楽しみにしております。

第28回日本産業ストレス学会 大会長
慶應義塾大学総合政策学部 教授
島津明人